共助社会づくりシンポジウム パネルディスカッション 【3】 – 4

パネルディスカッション【3】 「共助時代の社会貢献 – CSRやプロ簿のの未来像」

共助社会づくりシンポジウム パネルディスカッション【3】 様子5

目次

  1. 自己紹介と各企業の取組について
  2. 企業のCSR、CSVに対する姿勢(その1)
  3. 企業のCSR、CSVに対する姿勢(その2)
  4. 今後の共助社会づくりに向けて

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4. 今後の共助社会づくりに向けて

【深尾氏】
共助社会の今後に向けて色々な意味でのボーダレスな時代、そして、モデルなき時代、日本の私たちの社会は今から、変化し始め、曲がり角曲がろうとしています。社会構造が変わっていく中で共助社会というコンセプトで、いま、政府も進めていこうとしているわけですが、こういった共助社会の今後に向けて、最後に締めのコメントをお願いしたいと思います。

【太田氏】
「共助」という言葉のとおり、役割分担そのものだと思っています。私たちに求められるのは、キリンらしくない活動よりキリンらしい活動。そこに重点を置いていかなければなりません。その中で、行政やNPOと組めるようなことを考えて、その中で力を合わせないと社会課題は解決できないと思っています。

【岡田氏】
一番大事なことは共感力を育てることだと思います。空土プロジェクトの成功は、体験から学び、ワークショップで振り返り、自分たちには何ができるのかを考えて、アクションに移していくことにあります。また、1か月に1度、えがおつなげてと定例会議をして想いを共有し、絶えず事業の見直しを行っています。そのようなサイクルを回していくことが必要です。

また、アドバイザーミーティングとして、外部の無山村交流に地検の高い方4人に意見を伺い、私たちが何のためにやっているのかという目的を、評価してもらって次年度に向けて見直しを続けています。

共感を育てるような体験を通して、そこから学んでアクションを起こすよう、背中を押すサイクルを、社会的課題を見つけながら、ブレずに回していくことが、NPOや企業のCSR推進部を含めて、求められていると思います。

【小川氏】
2つポイントがあると思います。一つは本業を通じた社会課題の解決が企業のサステナビリティーであるということ。もう一つは、個人の参加と組織の協働です。それを両立していくことがCSR担当の役目ですし、社内も巻き込んで成功事例をつくっていくことが大切です。

今ソーラーランタン十万台プロジェクトというものを行っております。ここでも成功事例をつくっていきたい。また企業と企業の協働も必要だとおもっていまして、コレクティブアクションについても実現していきたいと思っています。

【椎川氏】
役所は、コミュニケーションが不足しています。こういう活動に対してもっと皆さんがコミュニケーションをとり、自分ができなくても頑張っている人に「いいね」を押してあげることが大事です。これを役所内でやることが必要です。それをやるためにはトップの姿勢が大切です。最後にNPOの皆さんに。国家公務員も県庁職員も市役所の職員にも、メンバーでなくても、応援団がいます。NPOにはいろんな人材が必要だと思います。公務員を嫌わず、仲間に引き入れてやってほしいです。

【深尾氏】
たしかに、地域づくりをがんばっているところは、公務員の人たちが地域づくりの中に参画していらっしゃることが多いと思います。「公務員だから」と色眼鏡で見るのではないように社会全体も変わっていかないといけないのかなと思います。

同時に、企業のCSRを健全に促していくための評価をしっかりしていかなければならないと思います。大企業では発信力があります。中小企業の方々については色々な工夫をした取り組みを応援される、評価されていくことで商いがうまくいくことがあります。逆に言えば、私たち消費者一人一人の購買活動や生活そのもの、生き方のようなものが社会全体で評価につながっていくのだろうと思います。

 

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