社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査

第1回中間報告会

本調査では社会的インパクト評価の実践を通じて、優良な評価事例の蓄積や課題の抽出を行うとともに、こうした実践を通じて社会的インパクト評価を担う人材を育成することにより、社会的課題の解決を担う組織(以下、社会的企業)の運営力の強化を図ることを目的としており、このたび第1回中間報告会を開催しました。

 

社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査第1回中間報告会チラシ

開催案内チラシ【印刷用】(PDF形式:1.1MB)

ページトップへ

日時

平成28年9月2日(金) 10:00~12:30 (受付・会場 9:30)

場所

新日本有限責任監査法人 霞が関ビル33階 セミナールームC

 

プログラム

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 事業実施概要
  4. 社会的インパクト評価の実践に関する報告
    1. 特定非営利活動法人マドレボニータ  >> 資料 (PDF形式:1.9 MB)
    2. 認定特定非営利活動法人Switch  >> 資料 (PDF形式:1.7 MB)
    3. 株式会社K2インターナショナルジャパン >> 資料 (PDF形式:1.1 MB)
  5. 委員からのコメント
  6. 質疑応答
  7. 今後のご案内
  8. 閉会

ページトップへ

当日の概要

第1回中間報告会にはNPO関係者、会社員、地方公共団体職員など約30名の方々にご参加いただき、各社会的企業からの評価実践に関する現状報告、有識者からの講評、出席者も含めた意見交換が行われました。

それぞれの社会的企業からは、評価の対象とする事業内容について説明の後、作成したロジックモデル、インパクトマップの内容とともに、報告会までのプロセスと困難であった点についても率直な感想や意見が示され、共有されました。

作成プロセスについては、

  1. 社内メンバーをいかにして評価に巻き込むかといった体制作りの重要性
  2. 社内での最低限の知識共有の重要性
  3. 伴走型支援の有効性

について指摘されました。

また、困難であった点については、

  1. ロジックモデル作成自体が困難を伴うこと、その背景として評価目的や評価対象の絞り込みが重要であること
  2. 類似分野の既存のロジックモデルがあてはまらず、自社のものにカスタマイズすることが大変だったが、社内の多くのスタッフを巻き込み、グループワークを行うことで方向性が見えてきた

といった点が指摘されました。

それぞれの社会的企業の報告の後、スーパーバイザーとして関わっている研究会委員からコメントを頂き、今後評価をさらに進めていく上で以下の重要な助言が行われました。

  1. 評価を実践することで、団体が生み出す価値を見直し、社会に訴えていくという大きな意義がある。
  2. 参加型の評価であるからこそ価値の見直しも有効になり、社内の意思統一、学びに寄与する。
  3. これまで団体内が自らの活動の意義を説明できないケースが多かったが、評価を通じて自らの価値を再発見できる。
  4. 団体が生み出す価値(インパクト)は多岐にわたるが、これらを全てロジックモデルに描くと収束しない。しかし、一度全て要素を出し切った上で整理・絞込みをするというのも効果的であり、その際、伴走者が第三者的視点で整理することが必要。

また、全体を通じたコメントでは、「この2か月間だけでここまで分かりやすく納得性のあるものができたことは評価すべきである」、「普段から思っている思いをどのように見せるかという必要性をすごく感じられたのではないだろうか」等の意見が委員から出されました。その後は、フロアの参加者も含めて活発な議論が行われました。

本調査は、今後、各社会的企業において指標の収集段階に入ります。こうしたプロセスについても第2回の中間報告会で各社会的企業から報告いただく予定です。

ページトップへ

当日の様子

当日の様子1 当日の様子2 当日の様子3

 

 

 

当日の様子4 当日の様子5

ページトップへ

主催

新日本有限責任監査法人成長戦略室

ページトップへ