社会的インパクト評価の実践による人材育成・組織運営力強化調査
第2回中間報告会
本調査は社会的インパクト評価の実践を通じて、優良な評価事例の蓄積や課題の抽出を行うとともに、こうした実践を通じて社会的インパクト評価を担う人材を育成することにより、社会的課題の解決を担う組織(以下、社会的企業)の運営力の強化を図ることを目的として実施しています。
このたび、9月の第1回中間報告会に引き続き、第2回中間報告会を開催しました。
日時
平成28年12月1日(木) 14:00~16:30 (受付開始 13:30)
場所
霞が関ビル 33階 セミナールームB、C (東京都千代田区霞が関三丁目2番5号)
プログラム
- 挨拶
- 社会的企業による評価の実践に関する報告
- 特定非営利活動法人マドレボニータ >> 資料 (PDF形式:284 KB)
- 認定特定非営利活動法人Switch >> 資料 (PDF形式:608 KB)
- 株式会社K2インターナショナルジャパン >> 資料 (PDF形式:156 KB)
- スーパーバイザーによるコメント
- コメンテーターによる講評
- 全体討論
当日の概要
第2回中間報告会では第1回中間報告会に引き続き、NPO関係者、会社員、地方公共団体職員など約60名の方々にご参加いただき、各社会的企業からの評価実践に関する現状報告、有識者からの講評、出席者も含めた意見交換が行われました。
それぞれの社会的企業からは、作成したロジックモデル、インパクトマップに基づいた調査票の設計及び調査結果の速報値とともに、報告会までのプロセスと困難であった点についても率直な感想や意見が示され、共有されました。
プロセスについては、
- 評価項目と事業実績項目との仕分け
- 組織内での対話
- データ収集の業務フローへの内在化
- ロジックモデルの範囲の明確化
について指摘されました。
また、困難であった点については、
- 適正なアンケート量に収めること
- 評価時点の設定
といった点が指摘されました。
それぞれの社会的企業の報告の後、スーパーバイザーとして関わっている研究会委員からコメントを頂き、今後評価をさらに進めていく上で以下の重要な助言が行われました。
- 自走できる環境整備
- 無理のない評価設計の重要性
- データがあると何が出来るのかという点の確認
- 評価のインセンティブ設計の必要性
また、全体を通じたコメントでは、「日本の社会的企業全体への刺激」、「3社が同時に実施していることによる相互レビューの効果」等の意見が社会的企業・委員から出されました。その後は、フロアの参加者も含めて活発な議論が行われました。
本調査は、今後、各社会的企業において収集されたデータの分析、インパクトレポートの作成の段階に入ります。全体のプロセス及び最終結果については、最終報告会で各社会的企業から報告いただく予定です。
当日の様子
主催
新日本有限責任監査法人成長戦略室